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 column "peace wind"第33回

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平和のあゆみ  ~核廃絶と貧困克服へ向けて~

 牧 泉(伊藤忠出身)  

◇核廃絶へ向けてオバマ大統領と鳩山首相

 米国のシンクタンク「憂慮する科学者同盟」のグレゴリー・カラーキー氏が7月に来日し、私たち日本人に次のような警告を発しました(注1)。 
 今年の4月にオバマ大統領がプラハで核廃絶に向けて核政策の転換方針を発表しました。もちろん米政府内にも反対する人はいますが、その反対する最大の理由は、日本政府(当時は自民党政権)が「核政策の転換に反対だ」と訴えている事実なのだと指摘されたのでした。
 8月末に日本国民は政権交代を選び取り、9月24日、鳩山新首相は国連において唯一の被爆国として世界は核廃絶に向かうべきだとオバマ大統領と並んで演説する姿をみて、正直なところ、私は嬉しい気持ちに満たされました。
 でも、でもです。過去の経験から日本も米国も、必ずと言ってよいほど「揺り戻し」があるのです。それを懼れます。私たちは、平和へむけて小さいけれど積極的に踏み出した一歩を後退させず、すこしでも前進させるために何ができるだろうかと考えます。
 そんな折、オバマ大統領と鳩山首相に「核廃絶へ向けてさらに一歩を進めてください」という私たちの気持ちを伝えたいという友人からの手紙を受け取りました。私も、たとえ「大河の一滴」であろうとも、自分の気持ちを伝える行動をしたいと思いました。それで、ハガキで伝えようと思い立ったのです。以下の文章は、友人が英語の堪能な友人に頼んで、翻訳して戴いたものです。私はこれをオバマ大統領と鳩山首相宛に送りました。
 皆様もいかがですか? このまま使っていただいてもでもよいですし、ご自分の好みにアレンジされてもよいのではありませんか?

オバマ大統領宛
Dear Mr. President,
I express my sincere respect and a hearty welcome for the speech by His Excellency President Barack Obama on April 5, 2009 in Prague in which you urged the entire global community to work out toward the realization of “a world without nuclear weapons.”  It is my strong expectation, as a member of the Japanese people who experienced the misery of nuclear weapons, that both governments of the United States and Japan will move ahead in taking their initiatives to abolish all nuclear weapons in the world.
Sincerely,

(署   名)

【訳文】
2009 年4月5日、プラハにおいてオバマ大統領が「核兵器のない世界」を実現するために世界に協力を呼びかけたことに対し、私は心からの敬意と歓迎の意を表します。核兵器の悲惨さを知る日本国民の一人として、アメリカと日本、両国政府が世界における核廃絶の実現に向けイニシアティブをとり、前に進めていかれることを心より期待いたします。

◇  ◇  ◇
鳩山首相宛
総理大臣 鳩山由紀夫 殿
前略
 9月24日の国連安保理首脳会合で「唯一の被爆国として」核軍拡の連鎖を断ち切る道を選んだと表明されました。さらに非核三原則の堅持をあらためて誓い、核廃絶の先頭に立つ決意を示されたことを、たいへん嬉しく思いました。過去の戦争の歴史から何よりも平和が大切であることを私は学びました。そして第九条に代表される我が国の平和憲法は、世界に誇れるものだと考えております。いまこそ、世界の平和に向けてリーダーシップをいっそう発揮されますよう切望いたします。
 併せて下記の要望を述べた葉書をアメリカ合衆国バラク・オバマ大統領に送付しましたことをお伝えいたします。

草々

<署  名>

Dear Mr. President,
I express my sincere respect and a hearty welcome for the speech by His Excellency President Barack Obama on April 5, 2009 in Prague in which you urged the entire global community to work out toward the realization of “a world without nuclear weapons.”  It is my strong expectation, as a member of the Japanese people who experienced the misery of nuclear weapons, that both governments of the United States and Japan will move ahead in taking their initiatives to abolish all nuclear weapons in the world.
Sincerely,

【宛先】
〒107-8420
東京都港区赤坂1-10-5 駐日アメリカ大使館気付
President Barak H. OBAMA
或いは、直接ホワイトハウスに送りたい方は
The White House, U.S. Executive Office of the President
1600 Pennsylvania Ave. NW Washington, DC 20500 USA

〒100-0014
東京都千代田区永田町2-3-1 首相官邸
内閣総理大臣 鳩山由紀夫

 ここで、地球規模の平和の話から世界の片隅に目を転じましょう。私たち日本人は、どれほどアフガニスタンを知っているのでしょうか?自衛隊のインド洋での給油活動は停止するにしても、代替としてアフガンでの協力を米国は求めているようです。アフガンでの協力といえば、四半世紀も前から世間に知られることもなく、地道に現地の人々とともに汗を流し、貧困の克服を目指した活動を続けている日本人のグループがあることをご存知でしょうか?

◇「アフガンに命の水を・ペシャワール会26年目の闘い」
 そのグループとは、世界で最貧の国のひとつアフガニスタンでの医療活動のために25年前に赴いた中村哲医師を中心とする「ペシャワール会」です。ペシャワール会は、医療活動から始まり、やがて「飢えや渇きは薬では治せない」と井戸を掘り農業指導へと活動の場を広げていきました。全長24キロの用水路を築く計画に現地の人々も立ち上がり、2008年8月に伊藤和也さん(亨年31歳)が生命を奪われるという悲しい事件もありましたが、それでもなお日本人ボランティアたちが奮闘をつづけています。
 このようなペシャワール会の姿を描くDVDが完成しました。会の代表をつとめる中村哲医師は、ある講演のあとで聴衆から「日本は何をなすべきか」と問われて、「大事なことは、まず何をしてはならないか、です。戦争に協力してはならない。人殺しに協力してはならない、です」と答えたそうです。
 すくなくとも、このDVDを購入して仲間と見ることから、私たちは支援を始めることができると思うのです。

申込先:電話(03)5765-6810、FAX(03)5765-0540、日本電波ニュース
ペシャワール会ホームページは、http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

 

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