日時:5月25日(金)18:00~
場所:月島社会教育会館ホール
第一部:トランペット演奏 松平 晃 氏
第二部:講演 保阪 正康 氏
昭和史の光と影~平和憲法と靖国 ~
トランペット演奏
松平 晃 氏
東京・品川生まれ。2002年、45年間、無遅刻・無欠勤のNECを定年退職。「会社員トランペッター」から「専業トランペッター」となる。ラッパ片手に全国各地のほかに、ニューヨーク、パリ、スイスなどを吹き歩いてきた。年間200回を超える“人前演奏”、NHKのトーク番組出演等で活躍中。昨年は演奏50周年にあたりリサイタル開催とCD『Trp BEST』をリリース。
阪神大震災の追悼演奏は、マスコミに大きく報道された。
保阪 正康 氏
昭和史の光と影 ~ 平和憲法と靖国 ~
1939年(昭和14年)北海道札幌市生まれ。
同志社大学文学部社会学科卒。
ノンフィクション作家・評論家。
「昭和史を語り継ぐ会」主宰。『昭和史講座』の刊行で2004年に第52回菊池寛賞を受賞。著書に『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)、『「特攻」と日本人』(講談社現代新書)、『昭和陸軍の研究 上・下』(朝日文庫)『昭和史の大河を往く「靖国」という悩み』(毎日新聞社)、『昭和史の教訓』(朝日新書)など多数。
[保阪正康さんのこと]
・・・問題は過去を克服することではありません。
さようなことができるわけはありません。
後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。
しかし過去に目を閉ざすものは、結局のところ現在にも盲目となります。
非人間的行為を心に刻もうとしない者は、
またそうした危険に陥りやすいのです。・・・
上記はドイツ敗戦40周年記念式典の1985年5月8日、ヴァイツゼッカー大統領の演説の一部だ(岩波書店「荒れ野の40年」より)。日本ではこの年、中曽根首相の靖国公式参拝が行われた年だった。今また従軍慰安婦問題で堂々と河野談話を否定する安倍内閣の閣僚が現れるなど、過去の歴史に目を閉ざす日本の現状に対して、鋭い批評と検証を行っているのが、今回、超多忙な中を私たちの趣旨にご理解を頂き、講演を引き受けて頂いた保阪正康さんだ。
最近の保阪さんの著作「昭和史の教訓」で、このように述べている。
・・・敗戦につながる昭和十年代の政治、経済、マスコミの諸相は、あまりにも現代の状況に酷似する・・・
昭和十年代からの教訓を学ばない者は、昭和十年代から報復を受ける。・・・
第52回菊池寛賞受賞の対象となった保阪さんの主唱する「昭和史講座」は、文字通り、保阪さんと奥様が手弁当で発行されているものだ。その第1号には「昭和という時代を語り継ぐ」との巻頭言が掲げられている。その手法の特色は、遠ざかりつつある昭和の検証と、その時代に生きた国内外延べ四千名以上の埋もれつつある歴史の証人の意見を細やかに、かつ精力的に集めていることだろう。
この講演依頼をした今年3月のある日、「保阪さん、憲法改正の最近の動きについてどうお考えですか?」と質問したら、保阪さんから以下のような答えが返ってきた。
「いずれは、憲法改正はしなければならないと思います。でも、それは10年単位のものでもなく、ましてや安倍政権の下での改正であってはならないと思います」
保阪さんの講演にご期待を!!
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ただいまご紹介頂きました保阪正康と申します。昭和史の研究と言うか実証的な研究をしながら著作活動をしている立場です。今日はそういう立場で表題にありますように昭和史の光と影、~平和憲法という言葉にはあとで私なりの注釈をつけたいと思うのですが~、平和憲法と靖国という問題で1時間ほど話をさせて頂きたいと思います。ちょっと高齢になって背骨が痛い、腰痛もありますので座って話しをさせて頂きます。
実は今日ここへ来る前に、ある雑誌で護憲派の作家と対談をやっていたんですね。それで、「久し振りに会ったんで飯でも食おうか」という話になったんですが、「実は私はこのあと講演に行くんだ」と言ったら、その作家が何の講演だと訊くので、実は商社九条の会の講演に行くのだと言うと、「ヘエッ、商社にそんな会があるの?」って、ひとしきりそんな話しをしました。そのなかで、「九条を守る会という言葉を、どう思うか。九条を守る会と言うんじゃなくて、九条を育てる会、ってふうにすべきじゃないか、どうだ、二人でそういう運動を起こそうか」という話になったのですが。私は9条を守るというより9条を育てるという状況にいま来ているんじゃないか、~さしあたり二人で~、9条をあらためて育てるという時勢になっているんじゃないかという結論になりました。
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