
:「軍隊を捨てた国」コスタリカってどんな国?
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コスタリカの歴史とコスタリカ憲法第12条
コスタリカは「軍隊を捨てた国」として知られています。しかし、その歴史と憲法については以外に知られていません。コスタリカが「軍隊を捨てた」のは、はじめに憲法ありきではなく、日本と同じようにその歴史の教訓から「常備軍をもたない国」となったというのが真相のようです。その歴史については下記のHPに詳しいので参照願います。
コスタリカ小史 http://www10.plala.or.jp/shosuzki/history/costarica.htm
コスタリカ憲法の全文(欧文)は、コスタリカ平和の会のHPにはってあるリンクから見ることができます。週刊「金曜日」400号の伊藤千尋氏のレポートのなかに第12条の翻訳がありましたので紹介します。なお同氏のレポートの全文は次のHPで見ることができます
http://www.jca.apc.org/costarica/siryo/hokoku2002/tihiro.html
コスタリカ共和国憲法:第12条
◇恒久的制度としての軍隊は廃止する。
◇公共秩序の監視と維持のために必要な警察力は保持する。
◇大陸間協定により若しくは国防のためにのみ、軍隊を組織することができる。いずれの場合も文民権力にいつも従属し、単独若しくは共同して、審議することも、声明・宣言を出すこともできない。
上記の通り、コスタリカの憲法では、国が軍隊を持つことそのものを禁止しているわけではなく、「恒久的制度としての軍隊は廃止する」、即ち「常備軍」の廃止を規定しているだけです。日本国憲法とは違い、一定の要件があれば一時的に「軍隊を持つ」ことが可能な規定となっています。だからといって、市民警備隊の事実上の武装化という逆行があったものの、コスタリカがこの50数年間、「常備軍」を持たない国であったという事実は否定できません。この点は誤解の無いよう、事実をしっかり抑えておく必要があります。
改憲派は、護憲派のコスタリカ憲法と歴史への誤解と無知に付け込み、常備軍は無いがそれに相当する準軍事組織があるではないか、またコスタリカはアメリカに守られているからこそ「軍隊をもたない国」でいられると攻撃して来ます。電子百科辞典ウィキペディアでもそのような紹介がなされています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%AB
本文がコスタリカを正確に理解するための一助となれば幸いです。
:じゃあ、コスタリカ 以外に非武装の国はあるの?
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第2回学習会の際、「コスタリカのほかに軍隊を持たない国があるとすれば・・・」との質問がありましたが、ホームページ検索の結果、無防備地域宣言運動全国ネットワークのHPに東京造形大学の前田朗氏の「軍隊のない国家、軍隊のない世界――世界の非武装国家」
(『法と民主主義』2005年6月号)という記事が掲載されており、その中で29カ国が列挙されていましたので紹介します。
上記記事には、クリストフ・バルビー氏の国連人権委員会でのNGOセミナーでの講演内容が紹介されていますが、バルビー氏によれば軍隊が廃止された状態を「非軍事化」と呼び、非武装国家として次の29カ国を列挙していたそうです。 (見出しでは「二七の非武装国家」だが、29カ国が列挙されています)
1アンドラ、2コスタリカ、3ルクセンブルク、4モルディブ、5サンマリノ、 6リヒテンシュタイン、7アイスランド、8セントクリストファー・ネイヴィス、 9ドミニカ、10グレナダ、11セントルシア、12セントヴィンセント・グレナディーン、 13パナマ、14モーリシャス、15パラオ、16ヴァヌアツ、17ソロモン諸島、18ハイチ、 19サモア、20キリバツ、21トンガ、22ナウル、23モナコ、24クック諸島、25ツヴァル、 26ニウエ、27ミクロネシア連邦、28マーシャル諸島、29ヴァチカン
バルビー氏は非軍事化の基準として三つの基準を上げ、その第一に、憲法において軍隊を保持しないと明言したり(パナマ、コスタリカ)、平時には軍隊を保有しないと規定したり(リヒテンシュタイン)、警察を置いているが軍隊については何ら言及していない、としていますが、コスタリカ憲法は軍隊そのものを否定していないことは、前述の通りですから、
バルビー氏の分類は必ずしも正確とはいえません。この点を批判しているホームページもありますが、種々の理由から、現実に軍隊を有さない国、地域が29あることは事実のようです。ただし、いずれも海洋国家であったり、小国です。
前田氏の報告記事には、29カ国の地理的位置や人口、安全保障・防衛体制などの記述もあります。詳細は次のHPアドレスで読むことが可能です。